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専門外来緑内障
緑内障 外来表
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緑内障について
緑内障は眼圧に関連して視神経が障害される結果、視野で見えづらいところが広がっていく病気です。原発開放隅角緑内障や正常眼圧緑内障を代表とする慢性のものと閉塞隅角緑内障を代表とする急性のものがあります。最近の調査の結果、日本では他の国々に比べ眼圧が高くないのにもかかわらず視神経障害が慢性に進む正常眼圧緑内障の頻度が非常に高いことがわかってきています。どのようなタイプの緑内障でも、眼圧を下げることは視野障害の進行を予防する効果が期待できるますので、治療は点眼薬や手術などで眼圧を長期にわたって安定的に下げることを目標にします。
緑内障外来とは
緑内障の多くは慢性のもので、その通院・治療はほぼ一生にわたり、その病型や経過はきわめて多岐にわたります。そのため緑内障の診療においては、患者さんと医師の間の良好なコミュニケーションを築き上げていくことが重要です。緑内障外来では、患者さんに比較的無理がかからないスケジュールで定期的に通院していただき、緑内障の専門医が継続的にテーラーメードな診療にあたらせていただくことを基本としています。
次のような患者さんが対象
眼圧、画像、視野検査などを含んだ定期的な緑内障診療が長期にわたり必要な慢性の緑内障の患者さんを主な対象としています。
主な検査と説明
眼圧検査
眼圧検査には簡便なノンコンタクト式と正確な眼圧測定が可能な圧平式がありますが、緑内障の診断、経過観察では圧平式眼圧測定が必須です。1ヶ月から3ヶ月に一度程度の検査が標準です。
視野検査
緑内障では視神経の障害にともない徐々に視野に見えづらいところが広がってきますので、視野検査は非常に重要です。当科では、ハンフリー視野計および他の新しい理論にもとづく視野計による精密視野検査を半年から1年に一度検査しています。
視神経乳頭検査
緑内障による視神経の障害は、視神経乳頭上での陥凹の拡大というかたちで知ることができます。当科では、毎回診察時に専門医が視神経乳頭をチェックするとともに、定期的に視神経乳頭のステレオ写真撮影を実施しています。又、最新の測定装置であるHRTⅡやGDx VCCなどを用いて視神経の障害の程度を定量的に評価することも積極的に行っています。
緑内障リスクファクターの評価
個々の患者さんで、緑内障が将来的に進行しやすいかどうかを事前に知ることは難しいのですが、各種のリスクファクターを評価することはその推測の一助となります。そのため、頭部MRI、血圧、角膜厚などの種々の検査を適宜行っています。また、一部の緑内障に関連すると考えられる遺伝子の検査も行っております。